令和6年度 PTA会長会
1月24日(金)令和6年度PTA会長会が、ホテル丸治2階、蓬莱の間で15時30分から参加人数64名で行われました。各部活動報告の後、「こども総合保険」「県立夜間中学」「コミュニティ・スクールの試行的導入事業」「部活動地域連携・移行」についてのご説明がありました。
まず、「県立夜間中学について」栃木県教育委員会 義務教育課 学びの機会充実担当 課長補佐 江田様よりご説明いただきました。夜間中学は、中学校で学び直すことを希望する人に広く門戸が開かれています。多様な背景を持つ人たちの学びたいという願いや状況に対応してカリキュラムが組まれます。本県の夜間中学も入学から卒業まで、目標に合わせたコース別学習など、生徒の様々な状況に応じた学習形態を取り入れるそうです。県立夜間中学は、令和8年4月から栃木県立学悠館高等学校(栃木市)の校舎内に設置されます。一日のスケジュールは、およそ17時から20時30分頃までになります。詳しくは、今年度開催される説明会にてお聞きいただきたいということでした。
次に、宇都宮市教育委員会事務局 学校教育課 指導グループ 副主幹 和田様から「コミュニティ・スクール(CS)の試行的導入について」をご説明いただきました。現在宇都宮市では「魅力ある学校づくり地域協議会(魅力協)」の体制で地域の教育力を生かした「学校教育の充実」と地域ぐるみの子育てによる「家庭・地域の教育力向上」を図り、地域とともにある学校づくりを推進しているところだそうです。国が推進しているCSについて、宇都宮市でも試行的な導入事業を行うことになり、まずは、モデル校を宇都宮市から4校選んで魅力協を生かしたCSを2年間試行し、成果と課題を掴み、本市におけるCSの有効性を検証していく予定だということでした。
最後に、宇都宮市教育委員会事務局 学校健康課 部活動地域移行コーディネーターの増山様より「宇都宮市における地域連携・移行の方向性について」ご説明をいただきました。少子化が今後急激に進み、児童生徒数が15年後には現在の68%に減少するのに伴って教職員数も減り、学校単位の部活動は維持できなくなることが想定されます。そこで、学校を含む地域全体で子供たちのスポーツ・文化活動機会を確保する枠組みづくりが課題になります。宇都宮市の方針として、「R7年度末までに各校1つ以上『休日の部活動を地域クラブへ移行する』ことを目指す」「複数校による少子化に耐える地域クラブ結成を目指す」など具体的な方向性が示されました。PTAには、休日の部活動の受皿となる地域クラブ結成や指導者確保に理解と協力をいただきたいとのことです。
どの取り組みも、子供たちの「居場所」づくりには必要不可欠で、地域の理解と協力のもと、協働、連携がないとなしえないことになると感じました。